イギリスに着いてから家が決まるまで

怒涛の毎日、いろいろ起こりすぎて書ききれない

 

1029日夕方、イギリスのヒースロー空港に着きました。そのあとは電車とタクシーを使って、UCLが手配してくれたホテルにたどり着きました。

 

ホテルはキッチンもついていて、アダムストリートという場所に位置していて、超都会超快適です。2週間分大学が出してくれるというのだからほんとありがたい、、。

シャワールームはガラス張りなんですが、翌日みると白い汚れがくっついててびっくり。さっそく硬水の威力を目の当たりにしました。(あとでこのことをイギリスの友人に話すと、硬水は飲んだらミネラルとれるし身体に良いよ、カルシウム豊富だし。っていってて、何事も物の見方が大事だなぁと、。)

 

土日は、スマホの格安SIMO2という会社で入手し、ホテル周りをふらふらしてたら一瞬で終わりました。正直飛行機に疲れたので体内時計の調整で終わった感じ。

街中は大量のひと、さまざまな人種にあふれていて、印象的だったのはマスクしてるひとが1割もいないことです。みんな笑顔で大胆に笑っていて、コロナがない幸せな世界だなぁと錯覚するほど。

ほんとみんな楽しそうだったんで、コロナ規制ないのもありだなぁと(こう思っていられるのも健康なうちだけだろうけど)

 

そして月曜、とうとう勤務初日。めっちゃ綺麗です、ここの研究所。ラボメンバーが研究室をざっくりみせてくれて、その後昼から研究所のスタッフによる研究所の講習会がありました。火災が起こった時とか、実験に関するごみの捨て方とか。英語説明めっちゃ早くて知らない単語ありすぎて絶望。

夕方は教授とメンバーと実験計画やラボの方針についてさっくり話をして解散。

こっちのひととはzoomでしか会ったことなくて、実際に会うのは初めましてだったんですが、想像してたのと身長が全然違いました。女の子もみんな背が高い。

そして実験のベンチが私の腰あたりをゆうに超えて全部高い。棚にある試薬にアクセスできないので、踏み台(stool)とともに過ごすラボ生活になりそうです。

 

特別嬉しかったのは、ボスが、はいこれあなたの。と、大きめの箱を渡してくれたのですが、中には新品のp1000からp2までの各種ピペットマン(※実験試薬をマイクロリットル単位ではかりとる道具)が!初めて箱に入った状態のを拝みました。これだけで頑張れる。(単純

 

火水木は先輩ポスドクに実験を習いました。先輩(イギリス人)の手技が本当に繊細でおののきました。同じ域に達するのはかなり努力が要りそう、2ヶ月以内には習得したいな。。

 

そして早めにやらないといけないのが家探し。なんせホテル滞在期限は14日まで。

なので月曜にラボメンバーから居住おすすめエリアを聞いた後からちょこちょこ、ネットでロンドンの物件を調べてました。

MixBというサイトが日本人にとって使い勝手が良いとネットにあったので、みてみたところ、なんとばっちりタイミング良く、大学から徒歩10分くらいのところに空き物件情報が!

ちなみに大学近くだと、清潔な家を求めると家賃相場は一人暮らしなら月1000ポンド、台所とかの共通部分シェアの家で月7-800ポンドです。

ちなみに今は円安で、1ポンド150円。そう、恐ろしく家賃が高いロンドン。

 

その広告では700ポンドで一人暮らし物件賃貸可能とのことで、飛びついて連絡しました。

そしてオーナーのJohnさんから半日後に返信が。

 

私は医者をしていて、仕事の都合でトルコに現在います。私とその家族が戻るまでの数ヶ月の間賃貸可能です。内見ができないぶん、写真でご判断ください(十枚程度の室内写真の添付)。鍵を直接渡せないのであなたの住所に送ることになりますが良いでしょうか?ファイルのフォームに詳細を記載ください。

 

的な感じでした。はじめてのお部屋探しで浮かれていたので、了解ですー!と二つ返事。希望の入居日や電話番号などの情報を送りました。

 

そしてその次の返信が、

あなたをテナントとして受け入れます。契約書にサインください。トルコにいるため、お金をRiaという送金アプリで送ってください。デポジット含めて1400ポンドです。

 

8ページに渡る詳細かつ丁寧な契約書と、相手側の身元保証としてパスポートのコピーが送られてきました。

しかし名前でググってみても、顔写真と合致するお医者さん情報がネットでみつからず。

ちょっとこれは要注意だな?とようやく警鐘が。

先輩ポスドクに相談しても、内見ないのは怪しいよ、少なくとも内見案内の第3者をオーナーはあてがうべきだよ、としぶめの顔。

 

Housing scam (詐欺)のワードで検索してみると、UCLに注意を促すページが。

 

https://www.ucl.ac.uk/students/news/2020/dec/top-3-housing-scam-warning-signs-and-how-avoid-them

 

詐欺かもしれないポイント、見事全てに当てはまっていました笑

 

トルコにいるオーナーに、

やっぱり顔が見えないのが不安だから慎重に確認させてほしい、住宅所持の証明書などみせてくれないか?と送ったところ、

 

残念ながら送ることはできない、もしこの契約書とパスポートで私のことを信用してくれないなら残念です、他の物件を探すことをアドバイスします。

との回答。

 

ビンゴでしたね。。

 

ちなみに疑い始めた過程で詐欺を避ける方法を色々調べていると、土地所有の証明書を確認せよと薦めるwebサイトもあり、

3ポンド払って開示しました、日本でもやったことないのにまさかイギリスでやるとは…

どこにもJohnの名前がなくて、もしや、、とは思いましたが。

 

月曜から木曜の空き時間を費やしたのは勿体無かったですが、謎の経験を重ねて強くなれた気がする()

そもそも飛びつくところが甘いんですが、もし私がもっと若かったら詐欺と疑わず払ってたかも。大人になりました。。

 

 

それから切り替えて、信頼できそうな日本人agentMixBに掲載している物件2件と、right moveというアプリに載っていたシェアハウス1件の下見を予約しました。

 

1件目は、わんちゃんを飼っているオーナーさんのおうち。犬がすごくひとなつこくって良かったのですが、5階に階段で上がる過酷さと、おじいちゃんオーナーさんとのシェア(お風呂のタオル、冷蔵庫)がちょっとキツイかな、、と見送り。

 

2件目は、閑静な住宅街にある物件。駅から降り立った途端、街のゆっくりな雰囲気が好きだなーと感じました。自分の部屋の中にキッチンがあり、オーナーさんのセンスがよくて廊下もお花や絵画がたくさん。

今日このあと1人、明日も3人くらい見学にくるから、気に入ったならdecisionはお早めにね。といわれ、大学から遠いのだけが難点でしたが、即決しました。

 

3件目も大学すぐ近くで気にはなっていたのですが、agentのひとから電話越しに、学生とのシェアになりますが大丈夫ですか(暗に、社会人には向かない?)と言われていたので、騒がしいよりは穏やかな生活が良いなあと、

都会に憧れUCLに来たものの、結局緑豊かな方を選ぶことになりました。出自には逆らえない。

 

ロンドンの家探しは難しいと聞きますが、良い物件は競争が激しいし、シェアルームはフラットメイトの性格次第なところがあるし、難しさを痛感しました。。

 

そして2件目決定後にagentさんとお会いし、イギリスではじめてまともに日本語で会話しました、安心感

 

今回の契約はとりあえず半年にしていて、

また気分が変わったら信頼できるフラットメイトを探して大学近くでシェアルームもいいなぁ、犬飼ってるひとだとなおさらいいなぁと夢をふくらましています。

 

あぁ犬飼いたい。。。